【レビュー】ULTRASONE SAPHIRE:パワフルで太い音が広い音場に林立する万能系イヤホン

【レビュー】ULTRASONE SAPHIRE:パワフルで太い音が広い音場に林立する万能系イヤホン

輪郭もしっかりした太い音が、奥行きと広さを持って配置されて聞こえるため、かなり没入感は高い。音の色味にかなりの濃さがあるにも関わらず、見通し感も良く、低域でもクリアに重低音まで聞こえる感じがあって、音楽の隅々までまるっと聴かせてくれる感覚もあり、非常に質が高い。空間を丁寧に構築しつつ、個々の音に対しては、根立ちをはっきりと、音の立ち上がりなどを意識して高さや太さ、輪郭に配慮しているあたり、質実剛健なドイツ気質も感じられて好ましい。

音に自然な太さと広がりがあるので、濃くはっきり充実しているのに圧迫感がなく、聞き疲れもしにくい。これはなるほどレベルが高いと納得させられる。

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【レビュー】audio-technica ATH-CK2000ti:根立ちのよい太い幹のある音を鳴らすイヤホン

【レビュー】audio-technica ATH-CK2000ti:根立ちのよい太い幹のある音を鳴らすイヤホン

中域の濃い太い音に魅力が感じられる。濃厚で充実感のある太い音がしっかりと音楽を奏で、輪郭も良い。その中域を支える低域も、ゆったりとした広さを持っており、豊か。とにかく音の厚く、くっきりした根立ちのよいところが味わい深い。JAZZやロック、ポップスをぶっとい感じで聴きたい人にはかなり有力候補だろう。男声ボーカルも女声ボーカルも濃厚。

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【レビュー】ROSE BR5 mk2:女声ボーカルを丁寧に聴かせるコスパ最強クラスの5BAイヤホン

【レビュー】ROSE BR5 mk2:女声ボーカルを丁寧に聴かせるコスパ最強クラスの5BAイヤホン

音質的に人気が高く、3万円以下では有力候補といわれている機種。とくに女声ボーカルが素晴らしいと評価されているが、実際高域は空気感を出し過ぎず、女声ボーカルが自然と高く目立つバランスになっていて、甘味も充分に感じられる。中域の清潔で見通しの良い感じも好感が持て、しかもほどよくウォームでマイルドなので聞き心地にキツいところもない。

ビルドクオリティがやや安定していないところだけは非常に気になるが、コスパはかなり高いと言える。

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【レビュー】Fender TEN 2:深く熱気のある低域を持つ。上位機種ほど音が濃くなく、まだ見通しが感じられ、聞きやすいバランス。ロック向きだが、これでJAZZやバラードを聴くのも悪くない

【レビュー】Fender TEN 2:深く熱気のある低域を持つ。上位機種ほど音が濃くなく、まだ見通しが感じられ、聞きやすいバランス。ロック向きだが、これでJAZZやバラードを聴くのも悪くない

FenderのIEMって個人的に、上位機種になるほど音が太く濃くなって、ベースあたりに収斂していく印象がある。NINE 2も同時に聴いたが、そちらがまだ明るい感じだったのに対し、TEN 2はもう濃厚だった。最上位のThirteenも聴いたことがあるが、あれは値段もべらぼうだし、ちょっとどっしりしすぎってこともあり、意外とこのTENあたりで選ぶのが正解の気がする。

値段的にもほどほどで、7万円以内とこの濃いパワフルな音の値段にしてはなんとなく安い気がしないでもない。

ハードロックはもちろんのこと、JAZZを聴くにも充分な濃度感があり、室内楽でも説得力を感じるかも。重厚で濃いめにどっしり音楽を聴きたい人にはかなりよい選択肢になりそうだ。

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【レビュー】Noble Audio Khan:高域の広がりと高さ、派手さに目を奪われる。覚醒感に満ちた音が別世界を見せてくれる。

【レビュー】Noble Audio Khan:高域の広がりと高さ、派手さに目を奪われる。覚醒感に満ちた音が別世界を見せてくれる。

個人的にこのKhanの音は超大好きで、店頭試聴機聴きまくってたんですけど、最近さすがに飽きてきました。私が高域系の耳じゃないせいか、最初はその詳細で広がりのある高域に感動するんですけど、数曲聴いてくると耳が慣れてくるのか最初の感動がなくなって、耳にきつい感じが気になってきます。

とはいえ、ものすごい覚醒感を持っている音で、聴いた途端にはっとするくらい印象深い音であることは間違いないです。選り好みの激しい感じにはなりますが、聴いておいて損はない機種です。高域がとことん好きでこだわりがあり、金は出し惜しみしないから、とにかく高域聴かせろって人ならこれは有力候補の一つ。

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【レビュー】final B1:原音忠実を謳うが、たしかにそれっぽいモニターライクな印象を受ける。正統派で少し面白味には欠けるかも

【レビュー】final B1:原音忠実を謳うが、たしかにそれっぽいモニターライクな印象を受ける。正統派で少し面白味には欠けるかも

Bシリーズのスタンダードモデルとされるだけあって、イヤホン単体としての完成度は高い印象を受けるが、なんとなく「こういう音よく聴くよね」って印象を受ける音でもある。5万円以上くらいのちょっと高めのイヤホンではありがちな、全帯域をそれなりに丁寧に聴かせる感じがあり、完成度は高いが、特色に乏しく、たとえばEarSonics ES5のようなより高度なモニターライクのリスニングイヤホンがあると、「別にこれはなくていいかな」ってくらいの感想しか出てこない。クセが少ないので、イヤホンとしては高く評価したいが、クセがないだけに独自性に欠けるところもあって、優等生すぎるかなって印象も受ける。

B3を聴いてないのでまだわからないけど、少なくともB2と比べた感じ、むしろB2のほうが個性的で面白い音作りを感じ、B1は高い割に普通かなって感想を持ってしまう。オールラウンダーにまとまっていて手堅いが、個人的にはいまいち手に取りづらいところがある。

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【レビュー】final B2:つややかで潤いのある音を楽しめるイヤホン

【レビュー】final B2:つややかで潤いのある音を楽しめるイヤホン

finalとしてはB2にクラシック音楽向きなホールで聴いてるかのような音響を目指したという。個人的にはその割には音場がみずみずしすぎてクリア感も高すぎる印象受ける。同じ値段なら間違いなくJVC HA-FX1100の方がクラシック音楽のダイナミズムがより感じられるし、反響音も豊かだと思う。

むしろ個人的には高域楽器音のみずみずしさとほどよい明るさのバランスからボーカルに自然と潤い感が感じられて充実して聞こえる感じに好感を持った。独特のしっとり感がありつつ、発色もきれいな感じはこのイヤホンでなければなかなか味わえないだろう。ピアノをはじめ様々な楽器の弾き語り曲なんかを豊かに聴くのに素晴らしいパフォーマンスを発揮しそうである。

イコライザーで高域をいじると、突き抜け感も驚くほど素直に出るようになるので、ボーカルがみずみずしいまま伸びるようになり、シンバルの空気感も増し、意外とポテンシャルが高いところも楽しみがいがある機種。まだB1・B3を聴いてないので最終判断は避けるが、密かにかなり物欲が刺激された。

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【レビュー】HIDIZS MS4:厚みのある自然な音が低域から高域まで豊かに響いてくる良質サウンド

【レビュー】HIDIZS MS4:厚みのある自然な音が低域から高域まで豊かに響いてくる良質サウンド

海外レビューなんかを読んだけど、結構評価分かれてる機種。まず低域は温かみがあって、結構深くまで出ているけど、地熱感があるのでクリア感はそれほどでもない。このあたりを肯定的に評価する場合は優れたベースサウンドという評価になるけど、否定的に評価する場合は深いところで濁っているという判断になる。これは好みの問題だけど、個人的には重低域に関して、ロックやJAZZを聴く関係上、地熱感を結構重視しているのでこの低域の評価に関しては私は肯定的に捉える派。

次に高域の少しつややかさを厚く表現するような、まろやかな質感に関してもボーカルディテールに照らし合わせて、聞き心地がよいという判断と、繊細さに欠けるという評価で分かれる。

で、ゆったりした低域に支えられた豊かな音場と音の厚みが良く、個々の音に明瞭感があるという点だけは基本的に評価が揺るがない。音場は基本的には厚みのある音で充実した感じであり、ウォームでマイルドな印象を受けるという点も異論は無いだろう。

そういうわけで、どちらかというとアコースティックなサウンドに強い印象を受けるが、一方で低域に適度なスピード感もあり、デジタル音を多用するダンスサウンドを聴いてみても、私は意外と満足して聴ける印象がある。たしかに中域から低域に少しふくよかな感じがあるので、密度高めかなとは思うけど、一方で見通しの良いクリアな感じもあるので、音の粒立ちは悪くなく、なんだかんだ言って万能に聴ける印象があり、聞き心地と聴き応えのバランスは良い感じでこの機種は好評価。

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【レビュー】iBasso IT04:バランスが良く、とくに低域や高域の設計は意外と煮詰めて作られていて、万能に聴ける印象。埋もれがちな機種だが、隠れた名機だ。

【レビュー】iBasso IT04:バランスが良く、とくに低域や高域の設計は意外と煮詰めて作られていて、万能に聴ける印象。埋もれがちな機種だが、隠れた名機だ。

日本ではDAPばかり評価されている感じのiBassoだが、実は密かに海外レビューで評価が高いのがこのIT04。各種レビューで「Great Sound!」と連呼されているので、「どんなもんかな」と興味を持ったけど、たしかにいろいろバランス良く、万能に音楽を楽しめる感じでフラッグシップとしてかなり成熟している印象を受けた。

どぎついところや変に不自然な演出感がなく、透明感や清潔感が大事にされていて、音場は広く、奥行きもあってリアリティがよく追究されている。日本ではほとんど無名に近く、埋もれた感じの機種になってしまっているが、これを埋もれさせるのは若干もったいない気がして、レビューした。

幸いなことにこのレビューを書いている2019年7月現在は価格も安定しており、手を出しやすい位置にいる。

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【レビュー】Klipsch X20i:百合のような優美なフォルムに、豊かで優雅な音を備える。どんな音楽も麗しく聴かせるクリプシュサウンドの極致

【レビュー】Klipsch X20i:百合のような優美なフォルムに、豊かで優雅な音を備える。どんな音楽も麗しく聴かせるクリプシュサウンドの極致

クリプシュの音がどうして好きなのかっていうと、やっぱり音が柔らかい感じなのにボンヤリしてないってところに尽きると思います。個々の音のディテールや手がかりをあまり強調せずに全体としてゆるやかな感じで温かみを加えて聴かせてくれるので、音にしっかり浸れて包まれることができるんですよね。でもその音は決してマイルドなだけじゃなくて、細やかなディテールは存在していて、音のみずみずしさとか質感が感じられるんですけど、はっきりした感じじゃないというバランス感覚が秀逸すぎて惚れます。

奥ゆかしいというか、余裕を感じる表現で、音の余韻とか響き方をよく考えて、「こう聴かせたい」っていう設計思想がちゃんと備わっているのがクリプシュ製品です。とくにこのX20iは、いかにもクリプシュらしい派手さを強調しないのに高くまで伸びている透明でしかも自然な太さのある高域と、雄大で地熱豊かな低域のコラボレーションが見事に整えられています。ゆったりしているのにスピード感も充分にあって、比較的万能に、それでいてどの曲もクリプシュらしく聴かせてくれる独特の風味が、すごく好きです。

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