【レビュー】final B3:B1に比べて明るくつややかで音は近い。たしかにアニソン向きの音だ

【レビュー】final B3:B1に比べて明るくつややかで音は近い。たしかにアニソン向きの音だ

個人的な好みでいうと、ちょっっとキャラクターが明るすぎる上に音も近めで剥き出しに聴かせてくるところがあるので、若干くどいかなとは思う。ただそうしたくどさを不快感に繋げることがないよう適度にマイルドな調整も加えられており、はっきりしたシンバルやギター、何より明るい女声ボーカルを楽しみたい人には悪くない選択肢。

低域はイヤーピース次第で量感不足を感じるかも知れず、どちらにせよ低域ジャンキー向きではない。また全体的に暖かい聞き心地があるが、低域の暖かみは強くない。

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【レビュー】Cayin YB04:Cayinらしい自然な音の繋がりと意識したイヤホン。さらに女声ボーカルの表現力は価格帯随一に近い

【レビュー】Cayin YB04:Cayinらしい自然な音の繋がりと意識したイヤホン。さらに女声ボーカルの表現力は価格帯随一に近い

Cayinらしいナチュラルタッチの音を追求した音作りで、ブランド初にも関わらず、すでに高い完成度を感じさせるイヤホン。とくにみずみずしい自然な輝きを思う存分味わわせてくれる中高域は絶品で、価格帯では女声ボーカル最強候補の最右翼だろう。多ドラとは思えない自然なつながりを持つ空間表現はアナログでもデジタルでも音の風味を丁寧に再現してくれる。どんな音源相手にも人工的な質感を感じさせない聞き心地の良さが最高の魅力だ。このイヤホンについて長く語る必要はないだろう。聴けば魅力は充分に伝わるほど圧倒的なはずだ。

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【レビュー】64Audio Fourté Noir:音を塗り重ねていく多層のレイヤーが音楽に単なる奥行きとは違う、深みのある充実感をもたらす。tia Fourtéよりも深く雄渾な音を持つ限定版。まさに最高峰

【レビュー】64Audio Fourté Noir:音を塗り重ねていく多層のレイヤーが音楽に単なる奥行きとは違う、深みのある充実感をもたらす。tia Fourtéよりも深く雄渾な音を持つ限定版。まさに最高峰

これまで比較的音を林立させるような表現のイヤホンは多く聴いてきましたけど、ここまでレイヤー感を出してくるイヤホンは初めてです。まあ驚くべきは色味において、とことんまで透明でニュートラルさを求めるストイックさと、聞き心地の安定感ね。少なくとも聞き心地に関して不快要素はほぼ皆無です。

表現に関しては意外と好き嫌いはありそう。理由は説明したので繰り返さないけど、組み合わせるDAPによって濃淡が露骨に出やすいところがあるし、一般的なディテールを強調する発想とは真逆の表現で攻めてるから、エッジとか分離感で語るような解像度って捉え方でいくと、むしろ平凡な語り口でこの機種を語ることになりかねない。正直音の質の次元でいえば、そこで勝負している機種ではなくて、むしろ広がりと充実感、奥行き感っていう音空間表現のありかたそのものに挑戦している機種。

率直に言って、これは一瞬で欲しくなりました。明らかに価格ヤバいんで次の瞬間には我慢できましたけど、40万円気軽に出せるなら、これはいまのところ一番のおすすめです。

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【レビュー】MEZE AUDIO RAI PENTA レビュー:厚みと見通し感。透明感と充実感。相反する個性の融合

【レビュー】MEZE AUDIO RAI PENTA レビュー:厚みと見通し感。透明感と充実感。相反する個性の融合

記事内でも書いたが、標準イヤーピースでは当初は低域の厚みが感じられず、高域の明瞭感の高さだけが味わえる感じで、カリカリした硬い感じのクールイヤホンに思えた。しかし、イヤーピースを試聴テストのレファレンスであるスパイラルドット++に変えた途端に、低域の豊かな広がりが感じられるようになって、評価を変えざるをえなくなった。

重厚感がしっかりありながら、全体的に明るく見通し感を重視した現代的なサウンドキャラクターを持っており、音は輝きもある。一方で高域でシャープネスを強調しすぎて音を細く感じさせてしまったり、耳に痛い表現になることも丁寧に避けられており、聞き心地の安定感や充実感がよく考慮されている。こうした質の高いサウンドキャラクターとビルドクオリティの完成度の高さに、適度な価格設定が組み合わさって、このイヤホンを魅力的なものにしている。

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【レビュー】ULTRASONE SAPHIRE:パワフルで太い音が広い音場に林立する万能系イヤホン

【レビュー】ULTRASONE SAPHIRE:パワフルで太い音が広い音場に林立する万能系イヤホン

輪郭もしっかりした太い音が、奥行きと広さを持って配置されて聞こえるため、かなり没入感は高い。音の色味にかなりの濃さがあるにも関わらず、見通し感も良く、低域でもクリアに重低音まで聞こえる感じがあって、音楽の隅々までまるっと聴かせてくれる感覚もあり、非常に質が高い。空間を丁寧に構築しつつ、個々の音に対しては、根立ちをはっきりと、音の立ち上がりなどを意識して高さや太さ、輪郭に配慮しているあたり、質実剛健なドイツ気質も感じられて好ましい。

音に自然な太さと広がりがあるので、濃くはっきり充実しているのに圧迫感がなく、聞き疲れもしにくい。これはなるほどレベルが高いと納得させられる。

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【レビュー】ROSE BR5 mk2:女声ボーカルを丁寧に聴かせるコスパ最強クラスの5BAイヤホン

【レビュー】ROSE BR5 mk2:女声ボーカルを丁寧に聴かせるコスパ最強クラスの5BAイヤホン

音質的に人気が高く、3万円以下では有力候補といわれている機種。とくに女声ボーカルが素晴らしいと評価されているが、実際高域は空気感を出し過ぎず、女声ボーカルが自然と高く目立つバランスになっていて、甘味も充分に感じられる。中域の清潔で見通しの良い感じも好感が持て、しかもほどよくウォームでマイルドなので聞き心地にキツいところもない。

ビルドクオリティがやや安定していないところだけは非常に気になるが、コスパはかなり高いと言える。

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【レビュー】Fender TEN 2:深く熱気のある低域を持つ。上位機種ほど音が濃くなく、まだ見通しが感じられ、聞きやすいバランス。ロック向きだが、これでJAZZやバラードを聴くのも悪くない

【レビュー】Fender TEN 2:深く熱気のある低域を持つ。上位機種ほど音が濃くなく、まだ見通しが感じられ、聞きやすいバランス。ロック向きだが、これでJAZZやバラードを聴くのも悪くない

FenderのIEMって個人的に、上位機種になるほど音が太く濃くなって、ベースあたりに収斂していく印象がある。NINE 2も同時に聴いたが、そちらがまだ明るい感じだったのに対し、TEN 2はもう濃厚だった。最上位のThirteenも聴いたことがあるが、あれは値段もべらぼうだし、ちょっとどっしりしすぎってこともあり、意外とこのTENあたりで選ぶのが正解の気がする。

値段的にもほどほどで、7万円以内とこの濃いパワフルな音の値段にしてはなんとなく安い気がしないでもない。

ハードロックはもちろんのこと、JAZZを聴くにも充分な濃度感があり、室内楽でも説得力を感じるかも。重厚で濃いめにどっしり音楽を聴きたい人にはかなりよい選択肢になりそうだ。

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【レビュー】Noble Audio Khan:高域の広がりと高さ、派手さに目を奪われる。覚醒感に満ちた音が別世界を見せてくれる。

【レビュー】Noble Audio Khan:高域の広がりと高さ、派手さに目を奪われる。覚醒感に満ちた音が別世界を見せてくれる。

個人的にこのKhanの音は超大好きで、店頭試聴機聴きまくってたんですけど、最近さすがに飽きてきました。私が高域系の耳じゃないせいか、最初はその詳細で広がりのある高域に感動するんですけど、数曲聴いてくると耳が慣れてくるのか最初の感動がなくなって、耳にきつい感じが気になってきます。

とはいえ、ものすごい覚醒感を持っている音で、聴いた途端にはっとするくらい印象深い音であることは間違いないです。選り好みの激しい感じにはなりますが、聴いておいて損はない機種です。高域がとことん好きでこだわりがあり、金は出し惜しみしないから、とにかく高域聴かせろって人ならこれは有力候補の一つ。

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【レビュー】final B1:原音忠実を謳うが、たしかにそれっぽいモニターライクな印象を受ける。正統派で少し面白味には欠けるかも

【レビュー】final B1:原音忠実を謳うが、たしかにそれっぽいモニターライクな印象を受ける。正統派で少し面白味には欠けるかも

Bシリーズのスタンダードモデルとされるだけあって、イヤホン単体としての完成度は高い印象を受けるが、なんとなく「こういう音よく聴くよね」って印象を受ける音でもある。5万円以上くらいのちょっと高めのイヤホンではありがちな、全帯域をそれなりに丁寧に聴かせる感じがあり、完成度は高いが、特色に乏しく、たとえばEarSonics ES5のようなより高度なモニターライクのリスニングイヤホンがあると、「別にこれはなくていいかな」ってくらいの感想しか出てこない。クセが少ないので、イヤホンとしては高く評価したいが、クセがないだけに独自性に欠けるところもあって、優等生すぎるかなって印象も受ける。

B3を聴いてないのでまだわからないけど、少なくともB2と比べた感じ、むしろB2のほうが個性的で面白い音作りを感じ、B1は高い割に普通かなって感想を持ってしまう。オールラウンダーにまとまっていて手堅いが、個人的にはいまいち手に取りづらいところがある。

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【レビュー】final B2:つややかで潤いのある音を楽しめるイヤホン

【レビュー】final B2:つややかで潤いのある音を楽しめるイヤホン

finalとしてはB2にクラシック音楽向きなホールで聴いてるかのような音響を目指したという。個人的にはその割には音場がみずみずしすぎてクリア感も高すぎる印象受ける。同じ値段なら間違いなくJVC HA-FX1100の方がクラシック音楽のダイナミズムがより感じられるし、反響音も豊かだと思う。

むしろ個人的には高域楽器音のみずみずしさとほどよい明るさのバランスからボーカルに自然と潤い感が感じられて充実して聞こえる感じに好感を持った。独特のしっとり感がありつつ、発色もきれいな感じはこのイヤホンでなければなかなか味わえないだろう。ピアノをはじめ様々な楽器の弾き語り曲なんかを豊かに聴くのに素晴らしいパフォーマンスを発揮しそうである。

イコライザーで高域をいじると、突き抜け感も驚くほど素直に出るようになるので、ボーカルがみずみずしいまま伸びるようになり、シンバルの空気感も増し、意外とポテンシャルが高いところも楽しみがいがある機種。まだB1・B3を聴いてないので最終判断は避けるが、密かにかなり物欲が刺激された。

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