【完全ワイヤレスイヤホン 1more ColorBuds レビュー】ウォーム感がありながら鮮明感も高く、非常にバランスの取れたモニターライクリスニングイヤホン。レンジ感もよい

基本スペック

• 連続／最大再生時間：6h／22h
• 防水性能：IPX5
• 対応コーデック：aptX／AAC／SBC
• 技適番号：204-B00121

公式サイト

1MORE ColorBuds True Wireless In-Ear Headphones ESS6001T ｜ 株式会社フリーウェイ
1MORE ColorBuds True Wireless In-Ear Headphones ESS6001Tについて。コンピューター及び周辺機器の販売、卸、輸入業のフリーウェイ株式会社は一人のお客様の”楽しい”を次のお客様へおつなぎし、全力で付加価値を生み出し続けます。
 

1more ColorBudsの重量はわずか4.1gというなかなか素晴らしい軽さです。付け心地も非常に軽く、装着しているのを忘れるほどです。

快適な装着感を実現する1more ColorBudsは同時に防水性能の点でも十分に汗に耐性のあるIPX5の品質を持っています。そのため、通勤通学やスポーツ用としてもおすすめできます。

パッケージは価格帯ではわりと豪華です。1moreは正規品認証システムを導入しているため、中に入っている認証QRコードをスマホで取り込むだけで正規品かチェックができます。

付属品は最低限揃っており、パッケージも高級感があるわけではありませんが、整っていて機能的です。

ビルドクオリティは価格を考えると標準的か少し上質です。ケースはコンパクトで、持ち運びに便利です。

ただし、ケースのコーティングが指紋が付きやすそうな雰囲気なのが好みを分けるかもしれません。

装着感は非常に良いですが、小型のため、取りこぼしやすいところがあります。また快適性は高く、装着感で違和感を感じることはほとんどないと思われますが、一般に、こういう小型のイヤホンはイヤーピースが音質に影響しやすいところがあります。付属イヤーピースのサイズは丁寧に選ぶとよいと思います。

上から順に、

• ［標準イヤーピース S装着時］左右別
• ［標準イヤーピース S装着時］左右平均
• ［標準イヤーピース S装着時］左右別（自由音場補正済み）
• ［標準イヤーピース S装着時］左右平均（自由音場補正済み）

サウンドシグネチャー解説

かなりフラットに近く、高域と低域の拡張性も悪くなく、十分なレンジが感じられるように思われます。ただし超高域は少しおとなしいので、天井の高さには欠けるかもしれません。

【HiFiGOガイド】サウンドシグネチャーとは何か？解説します – audio-sound @ hatena オーディオ機器のほとんどのレビューには、「サウンドシグネチャー」という単語が含まれています。しかも、それは少し不可解です。サウンドシグネチャーはデバイスの特性です。サウンドシグネチャーについて詳しく解説します。  

THD+N特性とは音に含まれる歪み成分を表し、パーセンテージが低いほど音がピュアできれいに聞こえます。

THD+N特性は高級イヤホンの場合、1%以内であることが望ましいです。下の図は上が-40dB@1khz（適正音量レベル）における、スイープでの周波数毎のTHD+N特性、下が上限-30dBで1khzでの音量レベルによるTHD+N特性（THDNL）です。このイヤホンはどちらでも概ね1%未満で優秀です。

• THDN平均値：0.3564573675%
• THDNL平均値：0.93055075%
• THDNL平均値（-60dB以上）：0.997899%

価格帯では歪み耐性は平凡以下です。おそらくイヤホン構造の小ささが影響しているでしょう。

低域はかなり原音忠実で、かなりフラットに近く、モニター的です。全体の中では少し量的に強調されていますが、印象的にはそれほど目立ちません。

厚みが少し強く聞こえ、リラックスしている雰囲気があるので、引き締まり感を強く感じることはないと思いますし、人によっては少し特徴の掴みづらい印象を受けるかもしれませんが、実際にはわりと素直な出音で原音忠実的であり、深みの点でも比較的優れています。

低域、高域とのバランスもよく、若干膨張的で温和なウォームな中域です。全体的にダイナミズムに欠けるところがあるので、人によって、印象的には若干ぬるい感じに聞こえたり、濁って聞こえる可能性はあります。充実感は高めなので、ふっくらした甘いサウンドが好きな人向きです。

マイクロディテールが気持ち強調されますが、非常に滑らかで光沢だけは少し強い、温和で鮮明感のある高域です。

歯切れだけは少し悪いので、音のサクサク感はありません。そのため、中域の少し濁る感じと相まって、中域の真ん中付近でややぼんやりするところがありますが、エッジ感は平均的で、鮮明感がわずかに強いため、音が全体的に柔らかい中でも、音像自体がしっかりしていないわけではありません。しかし、分離感は悪いと思うかもしれません。

このイヤホンのグルーヴの中心は一般に中域に存在すると思われます。

音場はやや平面的で、平凡です。

クリア感は価格を考えると、平均以下です。

全体のバランスはかなり良いですが、ダイナミクスと音の歯切れの良さに欠けるのでジャンルを選びます。たとえばロックとはあまり相性が良くなく、EDMは滑らかに聴けますが、ときどきキレの悪さが足を引っ張るかもしれません。

個人的な好き嫌いの点では、温かみがあり、くっきりしすぎないので、マイルドに聞こえる感じは好ましいですが、万能選手ではないのでわりとプレイリストを選びます。全体の雰囲気が少しリラックスしており、ゆったりしたバラードなどに妙味を感じます。

欠点

• 歯切れが悪い
• クリア感に欠ける
• 濁りやすい中域
• 分離感が悪い

この曲の甘くてほんわかしたボーカルを味わうなら、わりとおすすめできるイヤホンです。

分離感の弱い、全体がつながっているようなゆったりした表現になります。鮮明感は比較的高めなので全体的な解像感に不足することはないでしょう。

中域が充実していて、ボーカルや中域の楽器音にみずみずしさが感じられ、豊饒感のあるサウンドが胸に染み入るように聞こえるかもしれません。若干歪みが多いので、全体的にぼんやりしているのも、風味があると思えるかもしれません。

フラットで鮮明感もあり、しっかり聞こえますが、輪郭印象は少し優しく、どこかふんわりして聞こえます。中域の音数は多めでボーカル付近にしっかりフォーカスされ、スネアの音にも厚みがあって充実感があります。少しウォーミーですが、音の立ち上がり感は比較的捉えやすいので、中域の充実感が少し強いわりにディテール感は損なわれていないように思うでしょう。

安定感もあり、輪郭はしっかりしているので、骨組みがしっかりした構築感のある音楽構造になっています。クリア感には欠けるので、明晰性に劣るところがありますが、それが自然な風味を醸し出します。

個人的に、わりとこの聴かせ方は好きです。

鮮明感は高いので、音の光沢などはきれいに聞こえますが、クリア感はほどほどに落ち着いているので、音がうるさく聞こえることもありませんし、輪郭が適度にぼやけるので、質感にはアンチエイリアス処理がかかったような滑らかさが感じられます。

音数的には多くない曲ですが、適度な膨張感もあって分離感を抑えつつ、中域の音像が少し大きめに豊かに聞こえるので、スカスカする感じがありません。

1. 原曲
   【原曲】GENS D'ARMES
2. 原曲（+5dB）
   【原曲】GENS D'ARMES（+5dB@1khz）
3. 1more ColorBuds

1. 原曲
   【原曲】白き魔女
2. 原曲（+5dB）
   【原曲】白き魔女（+5dB@1khz）
3. 1more ColorBuds

1. 原曲
   【原曲】The Silver Will -ギンノイシ-
2. 原曲（+5dB）
   【原曲】The Silver Will -ギンノイシ-（+5dB@1khz）
3. 1more ColorBuds

1. 原曲
   【原曲】Sophisticated Fight
2. 原曲（+5dB）
   【原曲】Sophisticated Fight（+5dB@1khz）
3. 1more ColorBuds

1. 原曲
   【原曲】浮遊大陸アルジェス -Introduction-
2. 原曲（+5dB）
   【原曲】浮遊大陸アルジェス -Introduction-（+5dB@1khz）
3. 1more ColorBuds