【ハイエンドヘッドホン Victor HA-WM90 レビュー】いつでもライブ感あふれる演奏が楽しめる耳元のプライベートスタジオ

Victor HA-WM90300000円~500000円
Victor HA-WM90

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HVictor HA-WM90の概要

こんな人におすすめ

  • 臨場感のあるサウンドを味わいたい
  • バンドサウンドが好き
  • ライブ演奏の生々しさを求めている

基本スペック

  • 周波数特性:10Hz~40kHz
  • インピーダンス:56Ω
  • 感度:100dB
  • 価格帯:300000円~500000円
audio-sound スコア
Victor HA-WM90
Victor HA-WM90

  • パッケージ:8.5/10.0
  • ビルドクオリティ:8.5/10.0
  • 装着感:9.0/10.0
  • 高域:8.5/10.0
  • 中域:8.5/10.0
  • 低域:9.0/10.0
  • 歪みの少なさ:8.5/10.0

長所と短所

長所

  • ダイナミズムに優れる
  • 奥行き感のある音場
  • 中域の豊かな響き
  • 鮮明感に優れる
  • 原音忠実度が比較的高い
  • 臨場感がある
  • ウォーム

短所

  • 癖の強いサウンド
  • 質感が正確でない
  • 曖昧な定位
  • もたついて聞こえやすい

HarmonicDyne Poseidon

Victor HA-WM90

Victor HA-WM90の特徴

  • 新開発40mmドライバーユニット
  • ヴィンテージウッドハウジング「アクアティンバー」
  • 「ダイレクト・マウント」方式
  • 新開発低反発イヤーパッド
  • スエード調人工皮革素材のウルトラスエード&本皮シープスキン採用ヘッドバンド
  • ハンガー、スライダー部にマグネシウム合金を採用し軽量化
  • フラットに収納可能なスイーベル機構
Moondrop CHU

Moondrop CHUはKATOで得られた知見を活かして作られた「小KATO」ともいうべきエントリークラス中華イヤホンです。

EarFun Air Pro SV

EarFun Air Pro SVはEarFun Airシリーズの伝統を継承したニュートラルサウンドを持っています。アプリに初めて対応しましたが、アプリ自体の完成度は高くありません。

パッケージ(8.5)

Victor HA-WM90
Victor HA-WM90

Victor HA-WM90のパッケージは全体として豪華で、価格に十分見合っています。

パッケージ内容

付属品に不足はありません。パッケージには以下のものが含まれています。 

  • ヘッドホン本体
  • キャリイングケース
  • ケーブル

ビルドクオリティ(8.5)

Victor HA-WM90
Victor HA-WM90

このクラスになってくると、完全な嗜好品です。ビルドクオリティの基準はないようなものですが、磨き上げられたウッドハウジングは美しく、価格に十分見合うと思います。

Victor HA-WM90
Victor HA-WM90
Victor HA-WM90
Victor HA-WM90
Victor HA-WM90
Victor HA-WM90
Victor HA-WM90
Victor HA-WM90

Victor HA-WM90
Victor HA-WM90
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装着感(9.0)

Victor HA-WM90
Victor HA-WM90

装着感は比較的良好です。

Victor HA-WM90
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Victor HA-WM90
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HarmonicDyne Poseidon

Victor HA-WM90

音質

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
  • Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • センサアンプ:小野測器 SR-2200
  • 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
  • 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
  • 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
  • アナライザソフト①:TypeDSSF3-L
  • アナライザソフト②:Room EQ Wizard

周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス

測定値は有料記事をご覧ください。

Victor HA-WM90

オーディオステータス

Victor HA-WM90のオーディオステータス
Victor HA-WM90のオーディオステータス
※オーディオステータスは周波数特性(自由音場補正済み)から「各要素に関わる周波数帯域の平均値」を算出し、その特性平均値全体の「全体平均値」を求め、「各要素に関わる周波数帯域の平均値」の「全体平均値」からの乖離を数値化したものです。各要素の相対的な強さを表し、独自のオーディオ指標として試験的に導入しています。

周波数特性測定値から音質要素のステータスを抽出しました。特に注目すべき要素だけ簡単に説明します。

  • Sibilance/Pierceは刺さり具合に影響するので高域に敏感な人は数値が低いものを選んだほうが良いでしょう。
  • Fullness/Mudは中域を豊かに感じさせる要素ですが、中域が濁るのが苦手な人は数値が低い方が良いでしょう。
  • Boom/Punchは低域の存在感、量感に大きく影響するので、低域のうるさい感じが苦手な人は数値が低い方が良いでしょう。

制動

Victor HA-WM90はアンプ側の出力インピーダンスが十分に高い場合、低域にわずかな影響があるようです。

測定値は有料記事をご覧ください。

音質解説

Victor HA-WM90中域に奥行き感があり、ステージングが強調されるV字型のサウンドを持っています。独特の癖があり、ダイナミズムが強調される非常に没入感の高いサウンドを提供してくれます。

レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。

  • 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
  • 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
  • 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
  • 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
  • オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
  • クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
  • イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]

これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。

Victor HA-WM90
Victor HA-WM90

低域(9.0)

  • 原音忠実度:B+
  • 臨場感:C+
  • 深さ:B+
  • 重み:A-
  • 太さ:A-
  • 存在感:A-

低域

Victor HA-WM90の低域は原音忠実的とは言いづらく、力感に強調があります。

個人的には好きな低域で、ベースとドラムの描き分けを強調しつつ、キックが少し膨らんで大きく重く聞こえるパワフルなサウンドです。また木製振動板のせいか、木の床に響くような独特の残響感が出ます。個人的には、この低域は人生に一度は聴いてみる価値があると思いますね。とはいえ、人によってはブームが強く、もたつきが気になる低域かもしれません。

中域(8.5)

  • 原音忠実度:A-
  • 厚み:B+
  • 明るさ:B+
  • 硬さ:B
  • 存在感:B

中域

HA-WM90の中域は後傾的で奥行きが強調されています。ニュートラルでもそれほど原音忠実的でもありません。

しかし、独特のうねりが感じられる美しい中域で、豊かな響きが感じられ、私はこの空間表現がとても好きですね。スネアの独特の胴鳴りと弾力感がある響き、艶やかでありながら空間に滲むように聞こえる独特のエレキギターのすべてが印象的で美しい中域です。

ボーカルは一般に落ち着きがあり、どこかしっとりと聞こえます。

決して解像度がずば抜けて高いわけでもありませんし、全体的に響きすぎていて、オーディオマニアとしてはこの音を否定的に捉えるのは簡単です。決して万人受けするものではないでしょう。楽器音が渦を巻くように聞こえる独特の中域で、率直に言って定位感も良くないです。でも美しい。この音に惹かれる理由は自分でもよくわかりません。とにかくいい。

響き合う音楽に包まれる感覚が豊かで、本当に心地よいです。

高域(8.5)

  • 原音忠実度:C-
  • 艶やかさ:B-
  • 鋭さ:B-
  • 脆さ:B
  • 荒さ:C-
  • 繊細さ:C-
  • 存在感:B-

高域

HA-WM90の高域はうまく歯擦音を抑えつつ、鮮明感を高めています。高域は抜けすぎず、中域の濃厚感を薄くしない水準に調整されています。

中域に独特の奥行き感を生み出すように調整されており、音場にはスタジオのような立体感があります。少し奥から演奏が箱の反響を伴って奔流となって聞こえてくるような定位感をもたらしており、演奏空間に躍動感があり、生々しさと臨場感を生み出しています。

このヘッドホンでヨルシカや岸田教団&THE明星ロケッツようなバンドサウンドの曲を聴くことは私にとって至福のひとときであり、目の前でプライベートライブを開いてくれているかのようです。Aimerの曲も是非聴いてみるべきです。まあ最終的には全部の曲をこれで聞き直したくなるかもしれません。音が別世界のものです。

音楽と一体になれるかと思えるような高いグルーヴ感は本当に素晴らしく、非常にエネルギッシュで、情熱がほとばしっているという表現がふさわしいですね。私の中のオーディオマニアはこれを聴いて「遠近感の分かりづらい変な高域」とつぶやいていますが、そんな声はたやすく無視して、私はこれをおすすめせずにはいられません。

定位/質感

  • 質感の正確性:B-
  • 定位の正確性:C+
  • オーケストラのテクスチャ:A-
  • 雅楽のテクスチャ:A-

定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。

オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。

この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。

もしフルオーケストラにおいてダイナミズムと迫力が何にも勝ると思うなら、このヘッドホンの細かな欠点など気にならないでしょう。音が遠ざかったり近づいたりして聞こえますが、うねるような木管やバイオリンは躍動感に溢れており、情熱的な響きで有無を言わさず、その圧倒的な説得力で包み込んできます。

雅楽は篳篥の音が変です。和音も妙に濁っています。私の中の原音忠実主義者はこれは雅楽ではないと言うでしょう。しかし惹き込まれます。

音場/クリア感

  • 音場:B+
  • クリア感:A-
  • イメージング:B+
    • 高域:A+
    • 中域:B+
    • 低域:B-

音場

HA-WM90の音場は中域で奥行きが強調され、高域には十分な高さがあります。低域はわずかに浅いかもしれません。多くの人にとってやや広めに感じられる音場でしょう。

総合的なクリア感は価格の標準は満たしていると思われます。

イメージング性能は価格を考えると物足りない気がします。

 

音質総評

  • 原音忠実度:A-
  • おすすめ度:S+
  • 個人的な好み:S+

音質総評

Victor HA-WM90は優等生というサウンドではなく、好き嫌いが分かれそうなヘッドホンであることは確かです。安い買い物ではないので、購入には慎重を期す必要があるでしょう。それは唯一無二のヘッドホンで、スタジオの箱鳴り感を独特に再現し、高い没入感の感じられる音場を持っています。

もし清水の舞台を飛び降りるつもりでこのヘッドホンを買おうと思っている場合、少なくとも買う前にGRADO PS2000eは聴いておくのが良いと思います。

HA-WM90と違ってポータブルできる製品ではありませんが、このヘッドホンの音が好きなら、PS2000eもまた好きである可能性がある可能性が高いからです。

より重い装着感で、ポータブルには向かないうえに、重い金属製ハウジングを細い鉄柱で支えるという少し脆い作りで耐久性でやや心もとないPS2000eですが、HA-WM90とは異なった意味で響きの美しい空間が広がっています。より明るく、艶やかな、金属の響きが美しい音です。

音質的な特徴

美点

  • ダイナミズムに優れる
  • 奥行き感のある音場
  • 中域の豊かな響き
  • 鮮明感に優れる
  • 原音忠実度が比較的高い
  • 臨場感がある
  • ウォーム

欠点

  • 癖の強いサウンド
  • 質感が正確でない
  • 曖昧な定位
  • もたついて聞こえやすい

ダイナミズムに優れる
奥行き感のある音場
臨場感がある

HarmonicDyne Poseidon

Victor HA-WM90
GRADO GS2000e

GRADO GS2000eは非常に優れたヘッドホンの一つであり、録音音源をほぼ完全に忠実に再現します。

MEZE 99Classics

MEZE 99Classicsはブランドの名を不朽にしたという伝説的なヘッドホン……のはずです。実際最新のVGPでも部門金賞を取るくらい、高く評価されています。私が興味を持ったのも、そうした「生ける伝 Read more

レコーディングシグネチャー

レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition + Topping L50でレコーディングにAntelope Audio Amariを用いています。

¥369,600(税込)

  • SAMREC HATS Type2500RSシステム:HEAD & TORSO、Type4172マイクX2搭載
  • 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
  • Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
  • オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
  • レコーディングソフト:Audacity

浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)

楽曲情報
  • 楽曲名:浮遊大陸アルジェス -Introduction-
  • アルバム名:Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008
  • Copyright c Nihon Falcom Corporation

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楽曲情報
  • 楽曲名:Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
  • アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 Evolution オリジナルサウンドトラック
  • Copyright c Nihon Falcom Corporation
イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]
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Formidable Enemy

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  • 楽曲名:Formidable Enemy
  • アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 スーパーアレンジバージョン
  • Copyright c Nihon Falcom Corporation
イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]
Formidable Enemy
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  1. 原曲(-23LUFS)
  2. Victor HA-WM90

総評

プライベートスタジオにアーティストを招いて自分のためだけにライブ・コンサートをしてほしいと願ったことはありませんか?Victor HA-WM90は、自分の正面でアーティストが生演奏しているような、没入感の高い音楽体験をもたらします。ドラムやギター、バイオリンの響きの豊かな、生き生きしたライブ感に溢れた贅沢な専用スタジオを持ち運び、いつでも堪能することが出来るでしょう。

HarmonicDyne Poseidon

Victor HA-WM90
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Victor HA-WM90

Victor HA-WM90
8.6

パッケージ

8.5/10

ビルドクオリティ

8.5/10

装着感

9.0/10

高域

8.5/10

中域

8.5/10

低域

9.0/10

歪みの少なさ

8.5/10

長所

  • ダイナミズムに優れる
  • 奥行き感のある音場
  • 中域の豊かな響き
  • 鮮明感に優れる
  • 原音忠実度が比較的高い
  • 臨場感がある
  • ウォーム

短所

  • 中域の音像がぼやける
  • 質感の再現度がよくない
  • 浅すぎて締まりの悪い低域
  • 派手さに欠ける

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