【海外レビューまとめ】TForce Yuan Li

【海外レビューまとめ】TForce Yuan Li 10000円~20000円
TForce Yuan Li

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この製品の要点

  1. 全体的なバランスはかなりニュートラル
  2. 中低域がわずかに存在感が大きい
  3. 聴き心地は快適で長時間のリスニングでも疲労感が出ない
  4. ビルドクオリティも高い

新たなニュートラル系シングルDD IEM

TForce Audioは、中国のHiFiオーディオ業界に参入した新しいブランドです。ブランドとしては、TForceは業界では新しい名前かもしれませんが、彼らはすでに中国の多くのブランドからのOEM/ODMを請け負ってきた経験豊富なチームを持っています。彼らはその経験を生かして、高品質で高性能なIEMやTWSなどのオーディオギアをTForceで設計しています。

デビュー作である「Yuan Li」は$100のプライスレンジで本当にユーザーを満足させるサウンドをもたらすために、TForceのたゆまぬ研究によって生み出されました。彼らは競合機種を研究し、快適で正確なサウンドバランスを実現するための最善手を探し続けました。TForceの徹底性はYuan Liのリリース過程そのものに表れています。

彼らはプレファイナル版で徹底的な市場調査をおこない、多くの熟練したオーディオレビュアーから意見を集めました。Yuan Liはすでにプレファイナル版で多くのレビュアーを感嘆させていましたが、彼らに協力したオーディオレビュアーからの細かなフィードバックによって、製品版のYuan Liはさらに洗練され、完成度を高めました。

最終的なYuan Liはパッケージデザイン、ビルドクオリティは言うに及ばず、そのサウンドにおいても価格帯で覇権を握る皇帝のようです。

TForce Yuan Liの特徴

  • 大口径10mmダイナミックドライバー(DLCダイヤフラム)
  • プレミアム・アルミニウム製イヤーキャビティ
  • 豊富なアクセサリーセット
  • 人間工学に基づいた快適なデザイン
  • 低音を強調したバランスのとれたニュートラルなサウンドチューニング
  • 標準的な2ピンの0.78mmコネクター
  • インピーダンス 32Ω
  • 感度:103.5dB
  • 周波数応答範囲:20Hz〜20kHz
  • THD+N:0.2%
TForce Yuan Li
TForce Yuan Li
  • プレミアムDLCダイアフラムによるシングルダイナミック構成:Yuan Liは、片側に10mmのダイナミックドライバーを搭載したシングルダイナミックドライバー構成を採用しています。このドライバーには、優れた頑丈さと軽量の美しさで知られるプレミアムDLC(ダイヤモンドライクカーボン)振動板が採用されています。
  • プレミアム・アルミニウム・イヤーシェルの絶妙なデザイン:Tforceは、デビューしたばかりの「Yuan Li」に高級アルミ製のイヤーシェルをデザインしました。フェイスプレート部分にはTforce Audioのロゴがプリントされ、光沢のある仕上がりになっています。その見た目はとても素晴らしく、人目を引く魅力的なデザインとなっています。
  • バランスのとれた自然なチューニング:TforceはYuan Liを、自然で落ち着きのある音のトーンと高解像度の透明感を実現するようにチューニングしました。高速でパンチの効いた低音、透明感のある中音域レスポンス、クリアで空気感のある高音域を生み出し、楽しく魅力的なプレゼンテーションで音を引き立てます。今すぐYuan Liを手に入れ、高解像度な明瞭性とディテールを持つ音楽体験に乗り出しましょう。
  • プレミアムキャリーケースなど豊富な付属品:Tforceは、製品の細部に至るまでこだわりを持っています。プレミアムブランドイメージを維持するために、パッケージに含まれるすべてのものが最高品質であることを確認しています。Yuan Liには、カスタムメイドのレザーイヤホンキャリーケース、6N OCC銅ケーブル、6ペアのシリコンイヤーチップなどが同梱されています。
  • スマートフォンから直接音楽を楽しめる:Yuan Liへの電力供給については心配ありません。スマートフォンからも十分な電力が供給されます。ただし、最高のパフォーマンスを得るためには、ハイレゾリューション信号をデコードするためのUSBドングルの使用をお勧めします。

パッケージ開梱動画

YUANLI by T-Force Unboxing - New Brand!

TForce Yuan Liの技術仕様

  • シェル材料:アルミニウム
  • インピーダンス:32Ω
  • 感度:103dB
  • 周波数応答範囲:20Hz〜20kHz
  • 6N OCC銅ケーブル
  • 標準的な2pin 0.78mmコネクター
Geek Wold GK10の評価値
  • 低域の原音忠実度:S
  • 中域の原音忠実度:S-
  • 高域の原音忠実度:C-

  • 低域の存在感:A-
  • 中域の存在感:B
  • 高域の存在感:C
  • 全体の原音忠実度:A-

海外レビューまとめ

引用個所については例のごとく適度に超訳です。

bryaudioreviews

長所

素晴らしいトーンバランスとチューニングで、どんなジャンルにも対応できる。
暖かみのあるパンチの効いた低音と素晴らしい伸び
有機的で自然な中域
自然なボーカル表現
バランスのとれたよく伸びる高音
価格の割に優れた技術力
優れたサウンドステージとイメージング
優れたアクセサリーセット
アンプとの相性が良い
コスパ

短所

高音が物足りないと感じる人もいるかもしれない
輝かせるにはアンプが必要
交換可能なノズルがあるとよい

https://www.head-fi.org/showcase/tforce-audio-yuan-li.25261/reviews

非常に優れたレビュー

Yuan Liのプレファイナル版でその中域の弱点を的確に指摘したのがbryaudioreviewsです。彼の提言に基づいて、TForceはそのサウンドを製品版でよりウォームなものに変更しました。ただし、変更前よりディテールや解像感で劣るようになったことを彼は少し残念に思ったようです。

実際のところ、私もYuan Liのファーストインプレッションで述べたように、Yuan Liは価格帯の競合有力機種よりイメージングでわずかに劣ります。とくにライバルとなるMoondrop Starfieldと比較すると、鮮明度で大きく劣る傾向にあり、モニタリング性能を重視するリスナーはStarfieldを選択するでしょう。Yuan Liのプレファイナル版のほうが解像度ではよりくっきりしたサウンドが期待できたため、bryaudioreviewsがフィルターノズルなどでプレファイナル版のサウンドを再現できないかと提案する気持ちはわかります。同様に、私も変更を残念に思ったことはインプレッションで述べました。

一方で中低域の少しの膨らみによって、製品版のYuan Liが一般的なリスナーにより親しみやすいサウンドを生み出していることも事実です。Geek Wold GK10のセカンドインプレッションで述べたように、中低域はイメージングにマイナスの効果を及ぼしますが、それと引き換えに快適で落ち着いたリスニング体験をもたらします。Yuan Liはこれにより、この価格帯で最も優れたニュートラル系モニターイヤホンとしての地位をおそらく明け渡しましたが、リスニングイヤホンとしては最も快適で解像度の高い機種の1つとなったことは間違いありません。

スペック的にも一定の電流量を持つアンプで駆動すべきというbryaudioreviewsの指摘は正しいでしょう。感度は103dBほどあるのでスマホでの駆動でも、流行曲ではおそらく目立った不足はないでしょうが、ダイナミックレンジのあるクラシック音楽は厳しいかもしれませんね。私がGalaxy A30で聴いた感じでは十分に思えますが、場合によっては不足するスマートフォンもありそうです。

captione

長所

解像感のあるニュートラルなシングルダイナミックセットアップ
速くて粘りのある低音
スムーズで解像感のある中音域
よく伸びる高音
優れたセパレーション
ビルドクオリティの良さと外観

短所

弱い音楽ソースでは、ややドライブしにくい。
録音状態の悪いトラックでは、高音がボーダーラインを超える
低音の量は期待できない
音場にもう少し深みが欲しい
純正チップの選択が私には合わなかった(細かいことを言っているのかもしれないが)

https://www.head-fi.org/showcase/tforce-audio-yuan-li.25261/reviews

低域の指摘はまさに私の思ったとおり

Yuan Liの全体像のレビューはほぼbryaudioreviewsが説明したとおりだと思います。次はよりピンポイントでの指摘で注目したレビューを紹介します。

ベースヘッド傾向のある私にとって、captioneのYuan Liの低域に対する適切な指摘は「我が意を得たり」といったところです。製品版Yuan Liの中低域の存在感の上昇は、低域の深さの感覚をわずかに鈍くしたように感じられ、中域上部から中高域が隆起していたプレファイナル版と比べると引き締まりに欠けるせいでしょうが、ドラムやベースのキレがイマイチに思うことがあります。個人的には低域の精彩の点ではプレファイナル版のほうが優れていたように思います。

深くまで伸びていることは事実なので、ベースヘッドが不足を感じるかどうかは微妙な線ですが、私は少し物足りないですね。わずかにぼんやりしている印象です。したがってとくに低域にこだわりがある場合には、Yuan Liはそれほど満足感を与えてくれないと思われます。

TForce Yuan Liの関連記事

TForce Yuan Liに関するさらなる情報は以下の記事を参照して下さい。

まとめ

TForce Yuan Liはわずかにリスニングに寄せたモニターライクなサウンドを持っていると言え、価格帯で最高のニュートラルあるいはモニターサウンドではありませんが、多くの人にとって解像度は十分高く思えるはずです。中低域のかすかな膨張感による中域の音像のわずかなぼんやり感、キレの悪さみたいなものがありますが、多くの人は気にならないと思います。

低域に関しては十分伸びていますが、存在感で中低域が強めに聞こえる傾向があるので、私やcaptioneのように深さで物足りないと思うことは考えられます。しかし、逆に言えば、自然と思える深さは持っているとも言えるため、ベースヘッド以外のリスナーには快適で十分なレベルとも言えそうです。

Tforce Yuan Li

Tforce Yuan Li

TFORCE YUANLI 10mm DLC Single Dynamic Driver In-Ear Monitors

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