免責事項
- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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アルファ☆デシベル EgoiSTの概要
こんな人におすすめ
- アルファ☆デシベルファン
基本スペック
- 周波数特性:不明
- インピーダンス:不明
- 感度:不明
- ケーブルコネクタ:mmcx
- 価格帯:100000円~200000円


- パッケージ:7.5/10.0
- ビルドクオリティ:7.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:5.0/10.0
- 中域:5.0/10.0
- 低域:5.0/10.0
- 歪みの少なさ:7.0/10.0
長所
- 高い解像度
短所
- 扁平な音像
- ダイナミズムに欠ける
- 濁って全体的によく聞こえない
- 高すぎる歪
- ひどい左右差
アルファ☆デシベル EgoiSTの特徴
EST × 2・BA × 2・Dynamic× 1:トリプルハイブリッド
- 9mmDynamicにはアルファ☆デシベル設計の前室を使用
- ESTの歪みのない高域
- BAの繊細な中域
- Dynamicの豊かな低域
- それらが織りなす極上の音楽体験!
EST は Electro Static Tweeter の略で音声信号で静電気を発生させ、2つの電極板の間にある超軽量の薄膜を振動させる仕組みです。ユニット自体に可動部がないので歪みやブレのないきめ細やかな高域を再現します。
※アルファ☆デシベルは専用昇圧トランスを搭載し小型化に成功した、SONION静電型ドライバーを採用しています。
ケーブルの接続端子は、従来のMMCX・T2に加え、導体抵抗が極めて高い特殊合金を使用した日本ディックス社の Pentaconn earも選択可能。アルファ☆デシベルは音と品質にこだわり、OFCジャック (無酸素銅)を採用しました。
※赤・黒ジャックが仕様となります。色の変更はできませんのでご了承下さい。
パッケージ(7.5)

ONZOのレンタル品のため、パッケージの評価は標準(7.5)とします。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース


ビルドクオリティ(7.5)

製品版はカスタマイズされて届くはずなので、評価は標準(7.5)とします。





装着感(8.5)

装着感はかなり良好です。ただし、実際にはカスタマイズされて届きます。



音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
REW周波数特性
Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ)でのREWによる測定値です。測定値はHATSの測定結果と比較校正されていますが、HATSを用いた当サイトの基準としている測定結果とは異なります。測定値は他サイト(主に海外レビューサイト)のレビューとの比較用に掲載しています。
当サイトのレファレンスの測定結果については有料記事を参照してください。
周波数特性(RAW)

周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。

オーディオステータス

※オーディオステータスは周波数特性(自由音場補正済み)から「各要素に関わる周波数帯域の平均値」を算出し、その特性平均値全体の「全体平均値」を求め、「各要素に関わる周波数帯域の平均値」の「全体平均値」からの乖離を数値化したものです。各要素の相対的な強さを表し、独自のオーディオ指標として導入しています。
制動
アルファ☆デシベル EgoiST UMはアンプの出力インピーダンスの影響を少し受けるようです。
測定値は有料記事をご覧ください。

音質解説
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、高級イヤホンケーブル「STE Cu W8」を接続して、FiiO M15で駆動してレビューします。
アルファ☆デシベル Hyperion UMを以前レビューしたときにあまりにひどい音なんで、故障機かと思ったんですが、今回アルファ☆デシベル EgoiST UMを測定、聴感確認してみたところ、Hyperion UMは故障機じゃなくて、デフォルトであんなひどい音にチューニングされている可能性があることがわかりました。なぜなら、EgoiSTも全く同じ問題を抱えているからです。
Hyperion UMで見られた露骨な左右差、高すぎる歪率といった問題はEgoiST UMにも共通しています。そして、逆にドライバー数が少ないSpica UMで同様の問題が見られないことを考えると、おそらくアルファ☆デシベルは多数のドライバーを適切にネットワークして扱う技量に乏しく、製造工程や品質管理に問題を抱えている可能性が示唆されます。ドライバーだけはいいものを使っているようなので、解像度だけは高いですが、サウンドバランスをはじめその他のオーディオスペックが悪く、素材は良いのに料理をしている人の腕が非常に劣っているようです。宝の持ち腐れとはこのことでしょう。
個人的な見解としては、カスタムIEMを作るなら、アルファ☆デシベルはやめておいて、確かな技術力のあるShuoerのようなメーカーに頼んだほうが良さそうです。EgoiSTとほぼ同じ金額を出せば、定評あるEJ09のカスタムが作れるでしょう。ShuoerはカスタムIEM製造技術に長けており、自社でインプレッション採取も行っているので、耳型を送れば対応してくれます。
これまで聴いたアルファ☆デシベルの機種の中では一番安いSpica UMが一番優れてますね。ほかはちょっとおすすめしづらいです。Spica UMも特別おすすめできる機種でもありませんが。
それでもまだ故障機である可能性も考え、今回もノーコメントとしますが、アルファ☆デシベルのイヤホン製造技術にはかなり疑問符をつけざるを得ないでしょう。
レビューの各評価点の判断基準は以下の通りです。
- 原音忠実度:自由音場フラットに基づく判定値。どれだけ自由音場フラット(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- オーケストラのテクスチャ/雅楽のテクスチャ:それぞれのリファレンス音源を用い、各リファレンスイヤホンからの音質差を聴感テストしています。なお、リファレンスイヤホンは参考用であり、S+ほどリファレンスイヤホンに近いというわけではありません。[S+が最も評価が高い]
- クリア感:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。


低域(5.0)
- 原音忠実度:A+
- 臨場感:B
- 深さ:A-
- 重み:A-
- 太さ:A
- 存在感:B+


ノーコメント。
中域(5.0)
- 原音忠実度:A
- 厚み:A
- 明るさ:A-
- 硬さ:B+
- 存在感:B


ノーコメント。
高域(5.0)
- 原音忠実度:C-
- 艶やかさ:B
- 鋭さ:B
- 脆さ:C-
- 荒さ:D-
- 繊細さ:D
- 存在感:D


ノーコメント。
定位/質感
- 質感の正確性:B
- 定位の正確性:D+
- オーケストラのテクスチャ:D-
- 雅楽のテクスチャ:D-
定位と質感は以下の音源によって聴感テストされています。また質感についてはそれぞれリファレンスとするイヤホンは以下の通りです。
- オーケストラ:Berliner Philharmoniker and Rafael Kubelik「Dvorak: Symphony No. 9 in E Minor, Op. 95, B. 178, “From the New World” – IV. Allegro con fuoco
」(「Dvorak: The 9 Symphonies 」)[リファレンスイヤホン:AKG N5005 ] - 雅楽:宮内庁楽部「越天楽
」(「雅楽~平安のオーケストラ 」)[リファレンスイヤホン:final A3000]
オーケストラではコンサートマスターと指揮者の位置関係、チェロとバイオリンのバランスを重視しています。雅楽では篳篥の音が最も力強く聞こえること、とくに「塩梅」がきれいに聞こえることを重視しています。
この項目は各言語音の音域に対応し、西洋音楽(および洋楽)が好きな人はオーケストラのテクスチャを、日本の伝統音楽(および邦楽)が好きな人は雅楽のテクスチャを重視すると満足度が高いでしょう。
ノーコメント。
音場/クリア感/イメージング
- 音場:C+
- クリア感:B-
- イメージング:A-
- 高域:A
- 中域:A-
- 低域:B+


ノーコメント。
音質総評
- 原音忠実度:B+
- おすすめ度:D-
- 個人的な好み:D-


ノーコメント。
音質的な特徴
美点
- 高い解像度
欠点
- 扁平な音像
- ダイナミズムに欠ける
- 濁って全体的によく聞こえない
- 高すぎる歪
- ひどい左右差


ノーコメント


レコーディングシグネチャー
レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。レコーディングシグネチャーのソースはRME ADI-2 Pro FS R Black Edition
¥369,600(税込)
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- 5055Prot 実時間2ch 自由音場補正フィルター(特注)
- マイクプリアンプ:Type4053
- Brüel & Kjær 1704 マイクアンプ電源
- Bluetoothトランスミッター:FiiO BTA30
- オーディオインターフェース:Antelope Audio Amari
- レコーディングソフト:Audacity
浮遊大陸アルジェス -Introduction-(OST系)
- 楽曲名:浮遊大陸アルジェス -Introduction-
- アルバム名:Zwei!!オリジナル・サウンドトラック2008
- Copyright c Nihon Falcom Corporation


- 原曲(-23LUFS)
- アルファ☆デシベル EgoiST
Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- 楽曲名:Get Over The Barrier! -EVOLUTION!!-
- アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 Evolution オリジナルサウンドトラック
- Copyright c Nihon Falcom Corporation
![イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]](https://i0.wp.com/m.media-amazon.com/images/I/81jXRkM29ZL._SS500_.jpg?w=1256&ssl=1)
![イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]](https://i0.wp.com/m.media-amazon.com/images/I/81jXRkM29ZL._SS500_.jpg?w=1256&ssl=1)
- 原曲(-23LUFS)
- アルファ☆デシベル EgoiST
Formidable Enemy
- 楽曲名:Formidable Enemy
- アルバム名:英雄伝説 零の軌跡 スーパーアレンジバージョン
- Copyright c Nihon Falcom Corporation
![イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]](https://i0.wp.com/m.media-amazon.com/images/I/81OuvTqMT9L._SS500_.jpg?w=1256&ssl=1)
![イースVIII -Lacrimosa of DANA- オリジナルサウンドトラック [完全版]](https://i0.wp.com/m.media-amazon.com/images/I/81OuvTqMT9L._SS500_.jpg?w=1256&ssl=1)
- 原曲(-23LUFS)
- アルファ☆デシベル EgoiST
総評
あまりにもよくない。